包茎手術はかなり昔からおこなわれていきました。宗教上の
理由で、たとえばユダヤ教徒やイスラム教徒は男子が生まれると
「割礼」といって、包茎手術をしてきました。起源としては、
旧約聖書の創世記の記述があり、成立は紀元前450年ごろと
されています。しかし、実際にはそれよりも前から行われて
いたと推測できます。
それ以外に19世紀のアメリカやイギリスにおいて、マスター
ベーション(自慰行為)を防止する目的で、包茎手術が用いら
れてきました。マスターベーションは当時、自慰行為を繰り返す
ことによって心臓病や身体麻痺、記憶力が低下するなどの弊害
をもたらすと考えられていて、また、そのような考えが行過ぎて
マスターベーションは全身のあらゆる病気に関係していると
いう考えさえありました。
そのようなマスターベーションの危険性は現在では全て否定
されていますが、当時は宗教的な理由でもマスターベーション
が禁忌とされていたため、マスターベーションに対する偏見が
強かったようです。包茎手術を行うと性的快感が鈍り自慰行為
の機会を少なくさせ、防止すると考えられ盛んに行われていた
といわれています。
医学的な包皮手術は19世紀初頭の医学の教科書に簡単な説明
書きが記載されていることが確認されています。その頃は上記
のように、包茎手術の必要性がとても強く訴えられていた時代
でした。しかしその後、1949年にガードナーが従来のような
生後間もない包茎切除の必要性はないという見解を発表。
医学的な世界では、むしろ包皮は必要なものと認識されつつ
あります。ただし、真性包茎やカントン包茎については別の
認識が必要です。
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